活動報告

10000メートルプロムナード・美術館視察について

平成19年8月16日
田辺 昭人

午前9時 横須賀駅に野村議員と集合し、まずはキオスクで買出しをする。
今日の天気予報ではこの夏、最高気温とのこと。十分な水分の補給と汗の対策にむけ、備えは万全。さあ、出発。
ヴェルニー公園に立ち、‘臨海公園の呼称のほうがいいなあ‘とつぶやきながら、港に眼を向けると、間近に見る多くの軍艦。大迫力。
よこすかの第1歩はここから。

今回の我が創明クラブ視察のコンセプトは市外から来た人が、まず横須賀駅に立つところから始まり、その後、昭和57年の市制施行75周年のシンボルプロジェクトとして計画された「うみかぜの路」(10000メートルプロムナード)を実際に歩いてみること。そして、

  1. 来訪者が海を見ながら、遊歩道を楽しめる環境が整備されているか
  2. 目的地である横須賀美術館の現状
  3. よこすかの空気を実感できるコースであるか

このことを検証するための体験視察である。

(1) ヴェルニー公園~ダイエー

まず、間近に見える自衛隊・米海 軍の船舶の迫力を実感。そして園内にあるレストランを発見した。木立の中にあるお洒落な佇まいに、興味がわく。今度、行ってみよう。環境もよく整備されており、トイレもきれい。我が、よこすかの玄関にふさわしいと思う。

(2) ダイエー~ベース

ベースの正門ゲート付近の散策は来訪者からみると、異国情緒あふれる感があるだろう。国道16号上り側の「どぶ板通り」も大きな魅力のひとつである。
「どぶ板通り」商店街では、集客のためにいろいろと各イベントを開催していることもあり、相乗効果が図れるような形が望まれる。

(3) 三笠入口~三笠公園

たしか、プロムナード計画の中で、初期に作られた遊歩道ではなかったかと思うが、よく整備もされているし、歩いている人々もその雰囲気を楽しんでいるように見えた。まず、歩きたくなる・歩いて楽しいと、思わせることが肝心。

(4) 新港埠頭~平成町

このルートは海が見えないかわりに、木立沿いの遊歩道を楽しむことが、当初のコンセプトではなかったのか。今は見る影もないといった印象である。当時は水が流れ、親水公園のような感じのお洒落な歩道は、今は水が枯れ、所々にゴミがたまり、苔がへばりつく状態で不潔感さえ漂う。そして休憩するためのベンチの木部は腐り、座って休むような状態ではない。猿島を一望できる展望台も設置されているが、ここも同様で床が抜け、釘が露出するなど、全く管理がされていない。この雰囲気では治安の面の不安もある。この際、改めて今後の方向を考えたときに、コストをかけても維持管理を徹底していくのか、安全上、壊してしまうのか、判断をするべきと考える。いずれにしても、現状維持はありえない。

(5) うみかぜ公園~海辺つり公園~大津港

駐車場入り口から、うみかぜ公園にはいってみる。ここから見る風景は最高だと思う。そこで、目に入ったのはブルーシートの掛けてある一台の自動車だ。駐車しているのかどうか不明だが、シートが掛かっているのは変だし、ここは時間制の有料駐車場のはず。さらに公園内に入ると、清掃の方が3名で園内のゴミの分別を行っていた。少し話をしてみると、特にこの時期は、入園者のバーベキューで大量のごみが、無秩序に捨てられるとのこと。バーベキューのできる公園は大変貴重だと思う。ただし、放任的に認めると、このごみ問題につながるのではないか。つまり、ルールに沿った中で、バーベキューを楽しむようにする。コンロを施設で管理し、貸し出す。その際、ゴミの袋をつけて、指定の収集場所で分別回収することである。こういったルールは逆にいえば、安心して、楽しめることにもつながることと思う。
ひきつづき、歩を進めると、リヴィン横須賀店の先、平成町3丁目の未利用地が眼にとまる。ここは おととしぐらいか、100周年にちなんでサーカスを開催したところではないかな。今は広い敷地の一隅が、テトラポットの置き場となっている。恐らく、馬堀の高潮対策用のものだろう。工事もじきに終わるであろう。その後はどうするのか。帰ったら聞いてみようと思う。これまでしばらく見えなかった海が、ここで視界に飛び込んでくる。絶景の場ではないだろうか。その後はエーヴィ・魚市場と続き、海辺つり公園となる。
このルートはトイレや水飲み場・休憩等、整備されていて、安心だ。

(6) 大津~馬堀海岸

実感として、目的地まで近いような、遠いような、微妙な距離感。走水は、直線の先にある。ただし、ずいぶんと向こうにあること。
高潮対策にということで、新たに設けられたこのボードウォークは、たぶん解釈からすれば、通路もしくは歩道なんだと思う。約2600メートルのこの直線には、トイレや休憩できる設備が全くないのです.この日は、この夏最高の気温でしたから、一番の景勝地が、いちばんの難所になってしまいました。
より多くの方々に、楽しんでいただくためにも、ぜひ、ベンチ・トイレの設置を考慮するべきです。特にトイレについて、場所的に設置が難しいのであれば、市営プールの敷地を利用するなども考えられるのではないか。対策が望まれる。

(7) 走水~観音埼

コースもいよいよ終盤戦となってきた。走水では、あえて海岸を歩いてみた。シーズンということで、海水浴を楽しむ人が見受けられる。
長年の潮の流れの変化が、砂浜を侵食し、以前のような海岸線は失せてしまい、その対策として、毎年のシーズン前に砂袋を投入していることを友人から聞いている。この変化については、改めて付近の漁業者からも話を聞いてみたいと思う。恒久的な対策が望まれる。
走水小を通過し、海沿いに歩く。ここから、一気に美術館までと思ったが、暑さと買ったばかりのスニーカーの歩きにくさで、手前にして小休止。このあたりは昔と変わってないなー。
いよいよゴールの美術館へ。到着12時・全行程約12キロ・3時間の旅でした。

(8) 美術館

今回で2度目の視察である。ただし、前回は教経常任委員会で来たもので、視察内容は管理面の事が主体であった。保管している絵画等の管理状況や、地下駐車場の見学を行った。
その意味では、初めての美術館見学だ。
夏休みの最中でもあり、多くの人が来ているようだ。見学の前に、併設のレストランで昼食をとる。予約をお願いしていて良かった。今日は、予約がないと1時間半待ちとのこと。食事だけを目的に来る人も多いそうだ。満席の店内を見渡すと、カップルから家族、また明らかに、京急ホテルからの宿泊の人であろうドレスアップした女性客など、多彩。これもオーシャンビューの価値観か。美術館来館者ではない人も、多く見受ける。
フレンチのレストランで、量は少なめ、女性向き。メニューはコース主体で、単品のメニューはなかった。従って価格も少し高め。景色の値段が込みなのか。視察終了後、浦賀でラーメンを食べて、やっと満腹。
さて、美術館に入り、森山美術館運営課長・石渡氏とお会いする。
まず、直近の来館者数の説明を受ける。開館以来、まだ3カ月余りであるが、予想値以上の数とのこと。特に、夏休みが始まって以来、良い傾向にあるそうだ。これは、8月に入り、天候が良かったことが好材料だったようだ。この美術館の立地条件を考えると、頷けるところか。
館内の案内を受けながら、見学をする。これまで芸術には、縁のない私が、語るに落ちるのを承知で、感想を述べたいと思う。まず、良い点から

  • 堅苦しくない美術館
  • それこそ、ビーチサンダルを履いていても入館できる気楽さ。
  • オープンスペースが多くとられていて、有料でない来館者も館内に立ち入ることができる。
  • 屋上のスペースは、眺望も良く、また遊歩道にも接続できて、今後の利用如何で、面白いと感じた。
  • 図書室を見て、利用者の年代層を超えて、広く芸術・文化に親しんでほしいといの思いを感じる。
  • この美術館の目玉ともいえる作品は、目前にひろがる展望であり、背後に控える深緑である。
  • ・また、職員の意気込みというか、今後の館の運営に向ける気持ちとして、とにかく、より多くの人に、来てもらうとの思いを強く感じた。まったく同感。

そして、気のついた点

  • 谷内六郎館の展示方法について、二定本会議で、佐久間議員より指摘されたが、前面のガラスをあえてふさぐ展示は早く改善すべきと思う。紫外線対策をするなどの対策をして、谷内家の意向には、一線を引くこと。
  • 館内の要所に展示監視員が、配置されている。しかし、なかに態度・姿勢がそぐわない人がいた。極論として、不要とも思えるが、もし必要ならば、指導の徹底を図るべき。
  • 立地条件と開かれた美術館のコンセプトを活かす展示内容を考えるべきと思う。
  • 構造上の問題であるが、ガラス面が大きくとられているので、今年のような夏場は館内が暑い。

(9) 美術館総論

良い点のところで述べたように、美術館に望まれるのは、一年を通じて、より多くの来館者が来るような、営業努力を進めていくことである。興味を引く題材や企画によって、新規来館者やリピーターを増やしていくことである。たとえば、芸術も文化という大きな括りであるならば、アニメもその一つになりうる題材と思う。そのような広い視野で、企画を立ててもらいたい。
また、他に比べ、不利な立地条件も、逆に考えれば、だからこそ、この眺望が得られたともいえる。可能性は多くあると思う。隣接する京急ホテルとのコラボレーション、結婚式をセットにすることや、開放された芝生で、秋葉系のイベントをしてもよいと思う。
なんにしても多くの人々に、楽しんでもらえる美術館にすることだ。プロムナードも、この横須賀を楽しんでもらうための施設の一環と位置付けるのであれば、長期的なコンセプトに基づく、きちんとした形で、管理されていくことを望みたい。
約3年前、この美術館建設の議論の中で、多くの市民が行動を起こし、その後の、市長選へ繋がっていったことは、記憶に新しいところである。
財政的に厳しいなか、今すぐに建設の必要があるのか。なぜ、辺鄙な場所、観音埼でなければいけないのか。私自身も、同様の疑問をもっていました。しかし、建設は強行され、現在に至ったわけである。

今日、一連の視察を通じて感じたことは、今後、これら施設の有効な運用であり、多くの来場を呼び込むことで、かかるコストの低減を図っていくことは前述のとおりである。またそのための努力を怠ってはならない。
また私自身、議員という立場にさせていただき、今後その運営を見守り続けていく責任があると、改めて実感した。

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