活動報告

平成20年6月17日 米軍CAREプログラム視察

平成19年8月17日
田辺 昭人

基地安全対策協議会の視察があり、そのメンバーである友人が欠席することになり、代理参加の機会を得た。私自身、5月に行われた同協議会に傍聴した経緯もあり、この数年で発生した米軍人による事件と今後の対策が、地域においても重要であると考えていることから、この機会は大変有意義であったと思う。
まず、最初に視察したのは着任して日も浅い人々(18才以上)を対象に行っている講義の風景である。今回の参加者は約60人ほど。Dウィード司令官が自ら正面に立ち、一人ひとりに対し語りかけるように、また彼らの意見に耳を傾けるような姿勢に驚きを感じた。何故なら、軍隊における上官と部下の関係においての高圧的なシーンを想像していたからだ。私はこの場面を見て米軍幹部が、兵士による暴力を原因とした一連の問題に対し、いかに重要かつ真剣に問題に取り組んでいることが伝わったように思う。
全編英語なので詳細は不明だが、これから日本デビューする新人に対し、本国と日本の違いを理解すること・暴力行為の分析・またその行為を阻止するための手段について、具体的にはアルコールの悪影響や理性を常に保つことなど、精神面の講義を中心に行ったように窺がえる。いわゆる講話的な手法で始まり、今後本格的なプログラムに進むための導入部といった感じである。
司令官の話は、「日本とアメリカは同じ民主主義の国である。しかし、アメリカにおけるそれは個人主義に基づく、一方日本においての民主主義は全体の調和を重んじる。その点をよく理解してほしい。そして沖縄での暴行事件が海兵隊のグァム移駐を招いたように、一部のとった行動が国家間の問題にまで影響する。個人的にもそれぞれの国の違いを理解することが、赴任期間をより良いものにする。」ということが、発言要旨であった。その後、参加者との質疑があり印象的に思えたのは、「今回の事件に起因し、日本人の米軍人に対する批判があるのでは。」との懸念の声や「アメリカ人も未知の日本が怖いと思う。」といった率直な意見があったことだ。年に数回の基地開放や相互親善の催しなど、行われているもののまだ、相互理解の機会が少ないのではと思う所である。もっと日本の文化や生活を知る場を設けて、地域での共生を図ることができたらと思う。たとえば、市内各地にある表示や看板の英語表記をすすめてみるのも一考である。問題を回避するために基地内に留めることが賢明とは思えないからである。約1万人の米軍関係者は同じ地域に住む隣人であり、もっと市内施設や商業施設を利用してもらえるように整備していくことも地域活性化の一助といえる。

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